製造第一課NC係富澤 和之 / 1998年入社 世代交代が自信に 未来へつなぐ「技術者のバトン」

シェアは日本トップ、高い技術を守る職人たち

1948年の創業以来、鉄道車両に使用する「ジャンパ連結器」をはじめとする車両電気部品メーカーのパイオニアとして、数々の製品を世に送り出してきたユタカ製作所。社員170人の中小企業ながら、鉄道車両用電気連結器の国内シェアは実に9割を越える。その高い信頼を支えるのが、日本トップレベルの技術を受け継ぎ、守り抜いてきた職人たちだ。

技術を受け継ぎたい。試行錯誤の日々が自信に

その1人である製造第一課の富澤さんは、入社以来18年間、部品の金属加工を担当している。現在ではベテランの1人として活躍しているが、一人前の技術者としての自信を得たのは約6年前。直属の上司である係長の定年退職がきっかけだった。
当時富澤さんは、30歳を迎えたばかり。係長とは30年近く経験に差があり、現場では係長しかこなせない仕事も少なくなかった。定年までになんとか技術を引き継がなくては――。富澤さんは定年の数年前から係長の作業を細かく観察し、技術を自分のものにしようと試行錯誤を繰り返した。
「あの時は、本当に必死でした。ただ、それを乗り越えられたからこそ、今では仕事全体が見えるようになったと思います。入社当初、電気科卒で機械加工のことは何も分からなかった自分に、丁寧に仕事を教えてくれたのは係長でした。無事にその技術を引き継げたことが、今自分の自信につながっています。」

次世代の技術者へ――。後輩へ伝えたい思いとは?

技術者としての世代交代を果たした富澤さん。未来の後輩へのメッセージを聞くと、こう話してくれた。
「当社は電車部品がメインですが、電車に興味がなくても、機械加工や組立に興味があれば、見学に来てほしいですね。人間的にすごく成長できる職場だと思います。」
技術は次の世代へと受け継がれ、そして新たな進化を遂げる。今度は富澤さんが、次世代へとバトンを渡す番だ。
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