職場は女性が8割、高品質を支える細やかな手仕事
ユタカ製作所の主力製品である、電車の車両連結器。この内部の電線処理を担当する製造第二課電線処理係では、数ミリ単位の緻密で繊細な作業が要求され、従業員の約8割を女性が占めている。
中でも、若手のホープとして期待されているのが入社6年目の松岡沙也佳さん。連結器は鉄道会社や電車の種類ごとに形状や仕様が異なるため、工程の多くを手作業に頼らざるを得ない。そのため、電線処理係は製品ごとに異なる作業を一つひとつ習得しなければならず、集中力と根気が求められる。
しかし、だからこそ面白い、と松岡さんは語る。「できなかったことができるようになるのが嬉しくて。電線係はある程度仕事を覚えるまで3年はかかると言われていますが、私、負けず嫌いなタイプなんです。何回も聞きなおすのは悔しいので、一度教えてもらったことは細かくメモを取るようにしています。」